第56回日本臨床鍼灸懇話会全国集会

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第56回全国集会開催にあたり

image152日 本 臨 床 鍼 灸 懇 話 会 会 長 尾 﨑 朋 文

第56回日本臨床鍼灸懇話会全国集会を11月25日・26日の両日、森ノ宮医療学園専門学校にて開催するにあたり、一言ご挨拶申しあげます。

世界的な規模での異常気象やテロ行為など日本を取り巻く自然・社会環境において、先のみえない混沌とした時代になっています。それに伴うように、鍼灸界においても鍼灸の年間受療率は4%台と低迷した状況に変化は見られません。一方、鍼灸学科を擁するほとんどの大学や専門学校では、定員確保に奔走するとともに、国家試験合格に照準を合わせた教育に追われています。その結果、下手をすると国家試験は通ったものの、鍼が打てない、灸がすえられない鍼灸師が増えるという状況を生み出しています。業界の方々は、養成校の教育の質の低下を憂いています。教育関係者も業界関係者もともに知恵を絞り、喫緊の課題として、鍼灸師の質の向上を図り、鍼灸の認知度アップを図る必要があります。

本会の初代会長の故代田文誌先生や創始者のひとりである故米山博久先生らは、半世紀前から鍼灸師の質の向上について発言され、鍼灸師は、医師やコメディカルとディスカッションができるようにしなければならないと提唱されていました。現在、懇話会の趣旨に呼応するように、一部の大学ではチーム医療の科目が組まれ、他職種との連携やディスカッションが行われています。

本会は、治療に関しては、東洋にも西洋にも固執せず、ただ、他のコメディカルと同じ土俵でディスカッションができるよう、現代医学的な病態把握を正確にするための診察やベッドサイドでの理学検査をベースとすべきと考えます。その基礎の上で東洋医学的なアプローチを行うこと。つまり東西医療の両面から患者を捉え治療することが必要と考えます。

過去、心疾患を伴う「胸痛」を取り上げ、今回は内科疾患シリーズとして昨年の「喘息」に引き続き、「甲状腺疾患」を挙げました。甲状腺疾患を主訴に鍼灸院へ来院されることは少ないですが、既往として甲状腺疾患があり、そのため頻脈や発汗異常、易疲労感など愁訴を訴えることがあります。また近年、甲状腺がんが増える傾向もあり、今回のテーマとしました。「甲状腺疾患」に対して現代的なアプローチ、中医的アプローチなどの発表が組み込まれています。

会員の先生方はもちろん、学生諸君の多数の参加を期待しています。

最後に、今回、講演をご快諾くださいました先生方、本会の後援団体の皆様、大会運営を統括いただきました鈴木信実行委員長、さらにスタッフの皆様に改めてお礼を申し上げます。

 

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第56回大会の開催にあたって

image153第56回全国集会実行委員長 鈴木 信

「望真の灯」を持つ本会の全国集会は今回、甲状腺疾患を取り上げました。甲状腺疾患を主訴に鍼灸を選択される患者さんは多くはないかも知れませんが、我々鍼灸師が平素対応する患者さんの中には既往歴として、あるいは現在も治療薬を服薬中である方も多くいらっしゃいます。長い経過観察の中で、様々な愁訴を持った同症の鍼灸治療効果に手応えを感じていらっしゃる先生も多いのではないでしょうか。鍼灸師が行う臨床は日々、西洋医学、東洋医学など患者を捉える方法に複数の理論を必要とされます。今回も甲状腺疾患を東西両医学から見つめる機会を設けました。ご参加の先生方の臨床に、確かな糧となる内容と自負しております。

東洋医学の立場からは関西医療大学教授の王財源先生、西洋医学の立場から森ノ宮医療大学教授の竹岡啓子先生から、甲状腺疾患について講演を頂戴します。富山の佐野善樹先生からは臨床例を数例紹介頂き、愛知の吉崎和樹先生には同症における刺鍼実技を供覧頂きます。吉崎先生の刺鍼実技は、本会が発刊の「刺鍼基本テクニックのマスター教本」を実践されております。本年8月に大阪で開催された『鍼灸フェスタ』において、“痛くない鍼の打ち方”をテーマにした吉崎先生の実技は、イベント終了時間まで多数の参加者が演者の周りを囲んで刺鍼の練習をされるなど大好評を頂きました。

また昨年同様大会小テーマに、五十肩に代表される肩の運動制限を組入れました。岐阜の宮川隆弘先生には肩甲骨周囲で刺鍼困難な部位への刺鍼実技を、森ノ宮医療学園附属みどりの風クリニック リハビリテーション科の大森淳次先生には、その運動療法について講演と実技を頂戴します。

例年、濃厚な二日間となる本会の全国集会です。「望真の灯」を持つ臨床鍼灸師の先生方に、様々なヒントと解答をご用意してお待ちしております。

 

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12:00 受付・開場

12:45 開会式

 

<研究討論1>  司会 坂本 豊次,辻丸 泰永

13:00 「肩痛及び背部痛に対する肩甲骨周囲特殊筋に対するアプローチについて」

鍼灸宮川 宮川 隆弘

 

14:00 休 憩

 

<特別講演1> 司会 鈴木 信

14:10 「癭病」に対する中医鍼灸治療-伝統医学よりの考察-」

関西医療大学 大学院 保健医療学部 教授 王    財源

 

15:40 休 憩

 

<研究討論2>  司会 坂本 豊次,辻丸 泰永

15:50 「肩関節拘縮に対する運動療法」

森ノ宮医療学園附属みどりの風クリニック リハビリテーション科 大森 淳次

 

<症例討論1> 座長 奥本 憲司

16:50 「開業鍼灸院における終末期ケアについて」

米沢市 かとう鍼灸院 加藤 雅和

 

17:30 1日目討論終了

 

18:30 懇親会

 

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9:30 総 会

 

<症例討論2>   座長 林 智成

10:10 「急性に上肢挙上困難となった2症例-キーガン型頚椎症は鍼治療に適応か-」

米山クリニック 大森 菜桜子,森 香り,米山 榮

10:45 休 憩

 

<研究討論3> 司会 鈴木 信

10:55 「甲状腺疾患に対する鍼灸治療-約20年来の甲状腺機能低下症を中心として-」

(一社)北辰会 さの漢崇院 佐野 善樹

11:40 昼 食 休 憩

 

<特別講演2> 司会 尾﨑 朋文

13:00 「臨床検査から見た甲状腺疾患」

森ノ宮医療大学 保健医療学部 臨床検査学科 教授 竹岡 啓子

14:00 休 憩

 

<実技公開>  司会 佐野 善樹

14:10 「甲状腺疾患の鍼灸治療 診察実技」-身体診察で診る甲状腺と機能障害の数症例-

米山鍼灸院 鈴木 信

-甲状腺疾患に出現する頚肩の症状に対するアプローチ-

吉崎鍼灸院 吉崎 和樹

15:10 2日目討論・講演終了 閉会式

 

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学校法人 森ノ宮医療学園専門学校 アネックス校舎
住所:大阪府大阪市東成区中本2-5-41

地下鉄中央線『緑橋』駅(A-③号出口)下車、徒歩約6分

JR『森ノ宮』駅、地下鉄『森ノ宮』 駅(⑤号出口)下車、徒歩約12分
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1.参加登録
1)参加登録方式
事前参加申し込み又は当日参加申し込み

2)参加登録方法
事前参加申し込みの場合は、郵便振替用紙にてご入金ください。
当日参加申し込みの場合は、当日受付にてお手続き下さい。

3)参加登録費
・現在参加申し込み受付中
・事前参加申し込み(11月15日締切)
※定員になり次第締切

<会員> (事前) 6,000円  (当日) 8,000円
<一般> (事前) 10,000円  (当日)12,000円
<学生> (事前) 6,000円  (当日) 6,000円
<全日本鍼灸学会会員><大阪府鍼灸師会会員>
    (事前) 8,000円(当日)10,000円

<大会二日目お弁当(お茶付)>       1,080円
※お弁当は事前申し込み時のみ受付です。当日の販売はございませんので、ご注意ください。
※学会開催場所周辺は、昼食を食べることができるお店が少ないため、お弁当を注文するか、事前に購入していただき会場内で昼食をとることをおすすめいたします。

<懇親会>

日  時:11月25日(土)大会1日目終了後 18:30開始予定

会  場:SALVATORE CUOMO & BAR 心斎橋 – サルヴァトーレ・クオモ

会  費:7,000円

2.お申し込み方法
1)事前申し込みの方(11月15日締切)
郵便払込用紙にて、下記の指定口座までお振り込み下さい。
【加入者名:日本臨床鍼灸懇話会 全国集会】
【口座番号:00930-6-101602】image146

※締切間近で払込みをされた場合入金通知が、事務局に届いてない場合があります。
当日、郵便払込証をお持ちください。

3.当日受付
森ノ宮医療学園専門学校 アネックス校舎3F大会受付にてお手続き下さい

1)参加章(ネームプレート)を当日受付にてお渡し致します。
2)参加章のない方は、会場には入場できません。
大会期間中は大切に管理をお願い致します。
3)一度納入された参加費は、理由の如何に関わらず一切返金できません。
4)参加費等 払込受領証は大会当日まで大切に保管下さい。